【レジン編】『刹那』レジンを流し込む。 Kazushi making
こんにちは。Kazushi makingです。
今回は、ついにレジンを扱っていきたいと思います。
レジンを扱う前に注意すること(失敗談)
レジンはとても素敵な素材ですが扱い方を間違えると危険なので、僕が実際にやってしまった失敗談も含めて注意事項を話します。
まず今回使う二液性レジンは化学反応によって硬化します。なので、硬化する際に熱やガスを発するので必ず換気をし、必要に応じてマスクや手袋、メガネを着用すると良いでしょう。
そして、もう一つ大事なのは、
レジンを一度に深すぎる型に入れないこと。
です。
実は僕は一回それで失敗してしまいました。
これが失敗したものです。
写真を見ていただけると、形が歪み、アクリル板が剥がしきれていないのが分かると思います。この時アクリル枠に一気にレジンを流してしまったことによって化学反応の熱の逃げ場がなくなってしまい、レジンが急激に熱反応を起こしてしまいました。アクリル枠が柔らかくなってしまうほど高温になり、ガスがまるで蒸気のように大量発生しました。とても危険な状態だったので急いで換気をしてなんとか落ち着きましたが、もしこれからレジンで同じような立体物を作ろうとしてる人がいたら同じ失敗をして欲しくないので、これを踏まえてどのように制作していくか次で手順の確認をしたいと思います。
手順の確認
手順の確認
僕は普段日新のクリスタルレジンを愛用しています。アクセサリーやちょっとした立体物なら問題なく扱えるのですが、このレジンは説明書にも書いてありましたが、厚みがあまりにもありすぎると先ほどの画像のように綺麗に固まらないので、今回は新たに見つけた大型鋳型向けのレジン、FLAWLESS RESIN (フローレスレジン)を使用します。
※混合比 主剤:硬化剤=3:1
レジンを流す際の型に使うアクリル板は厚さ1mmの物を使用します。
落ち葉が波紋の位置がぴったり重なるようにしなくてはならないので、手順としては最初に少しだけレジンを流して波紋と落ち葉の位置を固定します。あとはこのレジンなら大量に流しても問題ないので、一気に流していこうと思います。
使う材料
今回使う主な材料、道具はこちらです。
レジン(二液性)・紙コップ(レジン混ぜる用)・アクリル板・テープ(幅広がおすすめ)・グルーガン・真空ポンプ(脱泡用)
枠を組み立てる
レジンを流す前の下準備
実は落ち葉をレジンの中にそのまま入れてしまうと、落ち葉には気孔があるので固まった時に小さな気泡がプツプツ出てきてしまいます。それを防ぐために、先に落ち葉の裏側にレジンを塗り気泡を抜いて気孔を塞ぎます。
僕は気泡を抜くのに、真空ポンプを使用しました。
真空ポンプを使うと本当に綺麗に気泡が抜けてくれるのでオススメです。落ち葉のレジンが乾いたら、枠にレジンを流せます。
レジンを流す
そしたら、透明なレジンを用意します。まず深さ1mmだけ流して、落ち葉と波紋の位置を固定します。。使うレジンの量は、7.5cm×7.5cm×0.1cm=5.625㎤→5.625g。レジンの比重の問題や、紙コップについてしまう分もあるので、少し余分に主剤9gと硬化剤3gの計12gのレジンを作ります。
先ほどの落ち葉の気泡抜きと同じように、紙コップに混ぜたレジンの気泡を真空ポンプで完全に取り除きます。
気泡が取り除けたらレジンを枠に流していくのですが、ここでも余計な気泡が生まれないように竹串などに伝わせながらゆっくり流していきます。
固まったら、次は高さ7.5cm分を流していきます。
7.5cm×7.5cm×7.5cm=421.875㎤、約440g(主剤330g、硬化剤110g)のレジンを作って同じように気泡を抜いて竹串に伝わせて流し入れます。
この作業では、途中で気泡や埃が入ってしまうと作品の見栄えにとても影響してしまうので、気泡を完全に取り除くことと作業机は綺麗にしてレジンを流したらラップをかけるなどして必ず埃が入らないような工夫をしましょう。
こういったちょっとした気の使い方で作品は何倍も良くなります。
クオリティの高い作品を作りたいのであれば、とことん気を使ってこだわりぬきましょう。
今回はここまでとなります。次回は【仕上げ編】です。最後の仕上げをしていくのと、今回作品を作って学んだことなどもお話ししていければと思います。お楽しみに。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
クラフトショップ『KADOWAKI』
コメント
コメントを投稿