【仕上げ編】レジンの研磨 Kazushi making

 こんにちは。Kazushi makingです。

今回は仕上げ編ということで、ついにレジンの研磨作業などを行なっていきます。

上面を平らにする

まず、レジンが固まったのが確認できたらアクリル枠を外していきます。

底板とグルーガンの接着部分を丁寧に剥がしていきます。

次に、一箇所テープにカッターで切れ込みを入れたら、そこから側面のアクリル板を外していきます。

シリコン型を外し、レジンのバリ(はみ出たところ)を取り除きます。


レジンを流してそのままの状態だと、上面は平らな面ではないのでこれを紙やすりを使って平らにし、最後に磨きまでやっていこうと思います。僕は紙やすりで削る時は、番手をかなり細かく刻みます。その方が完成形が傷が少なくなりやすいような気がするからです。初めは120番か180番から始め、240番、400番、600番、800番、1000番と番手を上げていきます。

1000番までは、紙やすりを平らな机や台の上に当てて削ります。1000番以降は平らな木の破片などに紙やすりを当てます。僕は1500番、2000番、3000番、5000番と番手を上げていきました。

この段階で目立つ傷がないようにしっかりヤスリをかけましょう。

5000番までヤスリがけをしたら、次は磨き剤です。今回僕はピカールで磨きました。

上面が磨けたら、最後の工程です。

波紋にレジンを塗布する

最後に、シリコンで型を取った波紋は、粘土のテクスチャがそのまま型とられており、くすんでいるのでレジンを塗布することで透明度を出していきます。まず、レジンが垂れても平気なように、側面にマスキングテープを貼っていきます。

テープが巻けたらレジンを少量垂らし、シリコンベラで伸ばします。
均一にレジンが塗布できたらあとは埃がつかないように硬化を待ちます。硬化できたら、テープを剥がして、

完成です。





最後に

今回、この作品を作る上で様々なことを学びました。

このブログでは失敗作を一つ上げましたが、実は今回のこの完成形は4回目に成功したものです。3回失敗して、その度に学ぶことがありました。波紋の原型の作り方を工夫したり、今まで使っていたレジンでは大量には流せないことに気づいたり、レジンを何回かに分けてしまうと層が生まれるというのを発見したり(下画像)、

それを解決するために使っていたレジンとは異なるものを使用してみたりと、かなりの試行錯誤がありました。気泡抜きのための真空ポンプも、実は今回の作品のために購入して使い方を学びました。失敗は成功のもとという言葉がありますが、僕は今回のこの作品で本当にその通りだなと感じました。以前までは、失敗したその時は「素材が無駄になった」「時間が勿体無かった」などと考えてしまいがちでしたが、今では成功した時より失敗した時の方が学ぶことがいくつもあるとよく分かっているので失敗を恐れることがなくなりました。さらに、今回の作品のために購入した真空ポンプでしたが、今ではもっと早くから買って使っておくべきであったと思います。色々失敗して学んだり、新しいものを取り入れたりすることで自分の作品を何倍もクオリティ高くすることができると思います。素材や材料にかかる費用が、少し手が出しづらいこともあるます。しかし、自分が本当に作りたのであればそこは投資した方が良いと僕は思います。制作だけに限らず、自分のやりたいことや夢があるのであれば、絶対にその時にやってみた方が良いと思います。人生は一度きりなので、自分のやりたいことはやらないともったいないと僕は思います。

長くなりましたが、今回の『刹那』の制作ブログはここまでとなります。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

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これからもよろしくお願いいたします。


最後まで読んで下さりありがとうございました。


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