芸大を卒業して

 


遅くなりましたが、この度東京藝術大学を無事卒業することができました。

2023年4月より、私、門脇一史はYoutuber兼作家として今後活動していきます。卒業と言う節目なので、私が美術を始めたきっかけ、大学在学中どのように過ごしてきたのか、また今後の活動についてなどを話せる範囲でここに書き留めました。お時間あればで宜しいので、覗いていってくれると嬉しいです。

私は四人兄弟の一番下に生まれました。三つ年が離れている一つ上の兄が幼い頃から美術に興味があり、中学、高校は美術部、そして大学は東京藝術大学のデザイン科に進学しました。私はその兄の背中を追う形で兄と同じ中学、高校、そして美術部に入りました。大学に関しては、私はデザインよりも実物のモノづくりに興味があった為、工芸科に一浪して進学しました。私にとって兄は今も昔も尊敬の対象であり、兄がいたから今のモノづくりを楽しむ自分があると思っています。

芸大の工芸科に入った私は、クラスをまとめる係の組長になり、一年から四年の夏までは自分が浪人時代お世話になっていた美術予備校に講師として勤めていました。私が二年に進学する直前、新型コロナウイルスが世間で猛威を振るい二年の4月、5月は自宅でオンライン授業という形になりました。その間家にいることしかできなかった私は何かこの期間を有意義に活用できることはないかと考え、そこで初めてYoutubeを始めました。最初は切り絵と光のアート作品を作り、そのメイキングをアップしていました。その後、私が大好きなソードアートオンラインの剣を実寸大で作ってみようと考え、そこで樹脂、レジンと呼ばれるものに出会いました。そこからウッドレジンのアクセサリーを作るようになり、多くの人に自分の作品を知ってもらいたく、現在のクラフトショップ(当時はアクセサリーショップ)KADOWAKIが開設されました。当然のことながら、当時Youtubeはチャンネル登録者50人〜70人ほど、再生回数も良くて100回くらいでしたが、その時は身内で楽しくやっていました。私が三年になって、転機が訪れました。Youtubenにアップした、「ソードアートオンラインの夜空の剣を作ってみた」という動画が急に伸び、一気に100万回視聴を超えたのです。(ブログ公開時196万回視聴)


収益化の申請も通り、またショップでも多くの方が購入してくださったことで、この時から自分の活動に対する熱が上がってきました。四年の夏には予備校講師を退職することはこの時から分かっていた為、それまでには自分の活動で安定して暮らしていけるような土台を作りたく、Youtubeも作家活動も、学校生活と並行して本気で取り組みました。

しかし予備校講師のバイトを退職する時点では、Youtubeもショップの収益も、到底一人で食べていけるほどもなく、いくら動画を投稿しても、ショップに商品を並べても、SNSで発信しても効果がないように感じてしまい、一時期心が半分折れていました。

そんな中、あるイベント会場で一人の作家さんと出会い、それが私にとっての二度目の転機となりました。その方との繋がりで著名な作家さんたちと繋がり、結果自分の作品が多くの人に知ってもらえることとなりました。その後、私のYoutubeを見てくださった方からの刀剣制作の依頼が来ることになり、失いつつあった自信を少しづつ取り戻していきました。


依頼品の剣
その後、動画を投稿し続けていたおかげでどんどん収益も上がっていき、ショップの売上も右肩上がりになっていきました。

Youtubeやショップは今、いい方向に進んではいますが、正直目標はまだまだ遠いです。

ですが僕は大学の間に、「継続することほど強いものはない」というのを学びました。

YouTubeもショップも、ずっといいコンテンツや作品を目指し続けてきたから今に繋がっているのだと感じます。作家活動のモチベーションは、単純に自分がモノづくりが好きだからと言うのもありますが、色んなSNSでの嬉しいコメントでもモチベーションをもらっています。

今後も皆さんの心を動かせるような作品作りを目指していきますので、応援してくださると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。


最後まで読んでくださってありがとうございました。




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