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【時透無一郎の日輪刀制作】其ノ伍「鍔篇」後編

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  こんにちは。かずしです。 鬼滅の刃刀鍛冶の里篇、完結しましたね。改めて作画がとてつもないなと感じました。 さて、今回は鍔の後編です。あの特徴的な鍔を作っていきます。 まず、鍔の厚み、デザインなどをあらかじめ製図しておきます。厚み分のアクリル板の型に金色に着色したレジンを流し込んでいきます。 固まったら型から外し型紙を糊で貼り付け、糸鋸でどんどん形を出していきます。 糸鋸で削り出せたら、ヤスリで丁寧に形を整えます。形が完璧に出たら型紙を剥がしクリアスプレーで光沢を出していきます。この時、透かした穴の内側などにスプレーがかかりにくいので、満遍なくスプレーがかかるようにしましょう。 最後に、前編で作った鍔の内側を嵌め込めば、時透無一郎の鍔の完成です! 鍔は一見複雑に見えますが、2パーツで作ることができました。 この鍔は幾何学的な模様なのでラインがガタガタしていたりすると見栄えが悪くなってしまいます。ヤスリ作業で完璧に形を整えましょう。 鍔篇はここまでです。次回は遂に完成まで解説しようと思います。 【時透無一郎の日輪刀制作】其ノ陸   完成篇、お楽しみに。 最後まで読んでくださってありがとうございました。 クラフトショップ『 KADOWAKI』     https://kadowakikazushi.stores.jp     YouTube   https://www.youtube.com/channel/UCJCnnaEr9vDV9146MXhrgwA   Twitter   https://twitter.com/KadowakiKazushi   Instagram   https://www.instagram.com/kazushi0213/ TikTok www.tiktok.com/@kazushimaking  

【時透無一郎の日輪刀制作】其ノ肆「鍔篇」前編

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  こんにちは。かずしです。 前回までで刀身が完成したので、今回は鍔を作っていきます。無一郎の日輪刀は、特徴的な鍔も魅力の一つですよね。それでは鍔篇の前編、どうぞ。 まず、無一郎の鍔を大きく分けて二つのパーツに分けました。内側の黒いパーツと、外側の幾何学的な形のものです。今回はその内、内側の方を作ります。 まず、あらかじめ製図をしておいて薄さや大きさを決めておきます。それに合わせて水粘土(水で柔らかくなる粘土)で形を作ります。 (薄さに関しては、後で二つ作ってくっつけるので半分の薄さにします。)型紙を載せ、定規やヘラなどで丁寧に形を削り出したら、型紙を慎重に剥がします。 表面にスパチュラ(細かい粘土用のヘラ)で模様をつけていったら、シリコンで型を取ります。 シリコンが固まったら剥がします。 シリコンにレジンを流します。この時、型を二つ作っておけると効率が良くなります。 硬化したら剥がします。この後、二つを張り合わせるため、完全に硬化したら模様がついていない側を紙やすりで平面に整えておきます。 そしたら、片方にレジンを接着剤がわりに塗り、貼り合わせます。 固まったら、内側はひとまず完成です。 次回は外側の幾何学的な鍔を作っていきます。後編もお楽しみに。 最後まで読んでくださってありがとうございました。 クラフトショップ『 KADOWAKI』     https://kadowakikazushi.stores.jp     YouTube   https://www.youtube.com/channel/UCJCnnaEr9vDV9146MXhrgwA   Twitter   https://twitter.com/KadowakiKazushi   Instagram   https://www.instagram.com/kazushi0213/ TikTok www.tiktok.com/@kazushimaking

【時透無一郎の日輪刀制作】其ノ参「刀身篇」〜切削、研磨、悪鬼滅殺〜

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  こんにちは。かずしです。 前回はレジンを流して型から外しました。 今日は、日輪刀の切削、研磨、そして悪鬼滅殺の彫りをしていきます。 まずは、前回型から取り出した刀身の荒削りをします。 糸鋸で大きく形を削っていきヤスリで刀身を滑らかな曲線に整え、そして刃をやすっていきます。 ヤスリで形を整えたら、次は紙やすりです。 僕はいつも、100→240→400→600→1000→1500→2000→2500→3000→5000→7000の順番で、ヤスリの番手を変えていきます。細かく番手を刻んでいくことによって、小傷が取りやすくなります。 7000番まで出来たら、プラスチック用のコンパウンドなどで磨きましょう。 光に当てると、磨けているところと少しくすんでしまっていて磨けていないところが分かるので、よく見ながら全体をピカピカに磨いていきます。 頭身が磨けたら、次は悪鬼滅殺を彫っていきます。マスキングテープを貼り、その上に型紙を貼り付けます。 カッターで切り絵のように文字を切り抜き、型紙を剥がしたら、彫刻刀で文字を彫っていきます。この時、勢い余って文字の外を傷つけないように注意しましょう。 掘り終わったら、マスキングテープはそのままに、エアスプレーで色を付けていきます。 塗装が乾いたらマスキングをゆっくり剥がしていきます。 勢いよく剥がしてしまうと、塗装まで一緒に剥がれてしまう恐れがあるので、丁寧に剥がします。 全て剥がせたら、刀身は完成です! 次回は鍔を作っていきます。お楽しみに! 最後まで読んでくださってありがとうございました。 クラフトショップ『 KADOWAKI』     https://kadowakikazushi.stores.jp     YouTube   https://www.youtube.com/channel/UCJCnnaEr9vDV9146MXhrgwA   Twitter   https://twitter.com/KadowakiKazushi   Instagram   https://www.instagram.com/kazushi0213/ TikTok www.tiktok.com/@kazushimaking

【時透無一郎の日輪刀制作】其ノ弐「刀身篇」〜レジン流し〜

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 こんにちは。かずしです。 前回は型紙を制作しました。 今回はそれを使って、刀身を作っていきます。刀身篇其の二です。それでは、制作スタート。 型紙に合わせてアクリル板(2ミリ)をカットします。今回の日輪刀は二色に分かれているので、まずは刃側を作り、その後棟側を作っていきます。 型紙に合わせ、刃の形より少し大きめのアクリル板と、刃の厚み分の細長いアクリル板をカットします。型紙の上にアクリル板をのせ、形に沿うように細長いアクリル板をグルーガンで接着。図のように刃の形の型を作ります。 レジンを用意します。使っているレジンに関しては、過去の投稿に載せているので、そちらをご覧ください。 参考▶︎ 【レジン編】『刹那』レジンを流し込む。Kazushi making レジンは本来はその透明度を生かした作品が多いですが、今回の刀は不透明です。なので用意する着色液も濃度が濃いもの、またシルバーのレジンパウダーなどを混ぜて不透明な美しい白色を再現します。 レジンの着色液、硬化剤まで混ぜ終わったら信空脱泡機などで脱泡します。完全に脱泡出来たら、型に流します。 レジンが完全硬化したら型から取り外します。 ヤスリなどで形を整えたら、刃側の白い部分は完了です。 続いて、刀の棟(水色部分)を作っていきます。 図のように刀身全体が入るようにアクリル板をカットし、刃側のレジンを型紙に合わせて接着、先ほど同様にレジンが流せる型を作ります。 ※普段は縦型の型でレジンを流していますが、今回この段階で縦型で二回失敗してしまったので横型の型にしました。それに加えて、レジン圧により型に隙間が生まれぬよう角材とクランプでしっかり挟みました。また、レジンを流す前に一度内側にレジンで目止めをするとより確実に漏れなくなります。(このブログ最後に、失敗した時の写真とその原因の考察が書いてあります。) 今回の無一郎の日輪刀は、霞の呼吸というのもあって爽やかな印象です。なのでレジンパウダーを用いて爽やかかつ光に当てると少しキラッとする見栄えに仕上げます。 型の隙間を完全に塞げたら、レジンを流します。 固まったら型から取り外し、刀身の大作りは出来ました。 次回は、刃の削り出し、研磨、そして悪鬼滅殺の文字を刻みます。お楽しみに。 失敗談 今回、二回目の水色の